ぶりくら市・とんぶり市開催のごあいさつ |
既報の通り、ぶりくら市2010において、大変残念なことに生体の盗難事件が発生してしまいました。 私自身は悲しみ、怒り、さまざまな思いが交錯しました。 その結果、次回の開催を凍結し、生体が返ってくることを信じてずっと待っていました。 その間、色々な方から盗難生体に関する情報等を頂きました。かなり有用な情報もいくつか頂いたのですが、最終的に犯人を特定するまでには至りませんでした。 年が明けて先日、ようやく事務局スタッフのミーティングを行ない、この件の事後策について話し合いを致しました。 未だ犯人が見つかったとの知らせはなく、私自身の気持ちは変わっていませんでした。 しかし、スタッフ各々にも、応援の声は多数頂いており、ここまで続けてきた責任という観点からも、開催したいという思いは、スタッフの総意として強くなってきています。 このまま、今年も何事もなかったかのように開催することは可能ですが、我々はアマチュア、金儲け目的ではないからこそ、わだかまりは解いておきたい、という思いもまた強くあります。 打ち合わせにおいては、開催する、しない、双方の意見が出ました。 ちょうど10年続けてきて、業界に対する一定の成果は得られたのではないか、 10年前、当時の流通形態に対して投げかけたブリーダー直売市というスタイルは、ネット直売が当たり前になってきた現在では、継続する意義は薄いのではないか、 アマチュア、非営利としての主催は、これだけ大きくなってしまったのでは既に無理の域に達していて、その歪みが今回のような形で噴出したのではないか、 やめるにはちょうどいい機会なのではないか……。 また、開催する方向では、過去にも盗難はあったわけで、今回だけ騒ぎ立てるのはおかしくないか、など・・・ 今回、悪意があったのはたった一人、もしこれで止めたら、一人のために千人以上の関わる人々に迷惑をかけることになる、 ほんの0.1%の悪意のために、警備員を増員して入場料1000円になるのもおかしいのではないか、 本来、事務局は値段などはもちろん、ブース内の設営等にも一切関わらないスタンスなので、万一の盗難等も、事務局が責任を負ったり、ましてや開催を中止する筋合いのことではないのではないか、 等など……。 こうした議論の果てに、我々はひとつの結論に至りました。 今年は、ぶりくら市、とんぶり市とも、開催します。 盗難防止策としては、予算内での警備員の増強と、出品者への注意喚起、だけに留めます。 具体的には、かばんへ滑り込ませやすい薄型のデリカップの使用を自粛して頂く、展示方法の工夫をして頂く、ということになると思います。 うちのブースは盗られても構わないから、などではなく、今回のことを教訓にして、みんなが楽しく終われて、次回も楽しみに出来るようなイベントに、みんなで向かって行きたい、と思います。 色々なご意見もあると思いますが、大いにご批判頂きたいし、ご意見も頂きたい。 本来、スタッフだけではなく、出品者、来場者の皆さんみんなで作って行くのが設立当初からの主旨ですので、皆さんのご意見が、我々を動かします。 また、アマチュアリズムの限界に関しても、今回の事件に限らず数年前から話題に上っていて、将来何らかの動きがあるかもしれませんが、とにかく今年は、従来通りの体制で進めます。 会場探しもこれからになりますが、幸いなことに、これまでに開催した会場では、出品者、来場者の皆さんのご協力のおかげで会場側からの評判も大変良いので、そういう中から決まる可能性が高いと思います。 会場が決まり次第、日程を発表いたします。 なお、昨年大好評を頂いた春の感謝祭は、あくまで10周年記念の単発イベントなので今年は行ないませんが、ここ数年定例になりつつあった「カメのお散歩会」を開催する予定です。 今年は、スタッフ一同、これまで以上に気を引き締めて臨む所存です。 今年も、ぶりくらをよろしくお願いします。 |
2011年2月17日 ぶりくら事務局 代表 川口晃司 |